源氏物語「宇治十帖」に特化する3回のセミナーシリーズの１回目。今回は、平安時代から交通の要所とされた宇治の立地、当時の宇治川の様子、物語の舞台となった主人公らの別荘（現在の平等院、宇治上神社・宇治神社）を紹介し、紫式部が宇治を舞台に選んだ理由などを探る内容です。講師は、60年近く「源氏物語」の教鞭をとってきた古典教育で定評のある世羅 博昭氏（せら・ひろあき、鳴門教育大学・四国大学名誉教授、教育学博士）です。日本国内の高校、大学、海外での源氏物語講義の実績も厚く、直近では2020年から現在まで「宇治十帖セミナー」を毎月オンラインで米国在住者対象に行っておられます。本セミナーは「宇治十帖」を読み解くためにカスタムメイドした内容です。

「源氏物語・宇治十帖の世界」セミナー概要
〔募集中〕第１回4 月20日（土）13:30～15:30
　・ 「源氏物語」と「宇治十帖」の概略の紹介
　・「宇治十帖」は、なぜ舞台を《宇治》にしたのかを探る
　
〔4月末募集開始〕第２回5 月25日（土）13:30～15:30
　・「宇治十帖」に見られる様々な「恋のトライアングル」（三角関係）
　・今も昔も変わらぬ愛の喜びと苦しみについて考える。
〔5月末募集開始〕第３回6 月15日（土）13:30～15:30
　・宇治川に入水未遂した浮舟の波乱に富んだ生き方を追う。
　・浮舟は救いを何に求めるかを考察する。

画像は「源氏絵鑑帖」（左：巻45橋姫、右：巻51浮舟）共に宇治市源氏物語ミュージアム提供